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BLOG 長靴を履いた坊主         ~ 那谷寺公益事業清水基金・SMRI ~

木崎と申します。内容は那谷寺清水基金の国際NGO活動や、SMRIの福島キッズキャンプの事など。

ドンパレープの子どもたち 3

何度もドンパレープに足を運ぶうち、
子供達とも友達になりました。
その中でも特に仲良しになったオオン。

DSCF3499.jpg


彼女の家に連れて行ってもらいました。
顔を見た途端「ノリーー!!!」と叫んで、飛び付いてきました。

彼女の事を、安井さんからのお便りも引用拝借しながら紹介しようと思います。

前回訪れた時、オオンは中学校に進級できないでいました。
それは、やはり家庭にお金が無いからでした。
中学校に進級するための登録料、教科書レンタル代、靴、カバン、制服代
合わせて約5000円程度のお金をオオンの家は工面できなかったのです。
オオンの家は、おばあさんと孫3人の家。おばあさんが一人で皆を養っているのですが、
おばあさんの月給は6000円ほど。
そのお金はオオンの叔父の刑務所へのさしいれなどをしなくてはならず、
孫の養育費には足りません。
最近まで約2か月間電気も止められていました。

オオンのお父さんとお母さんは、少し離れたところに別居していて、お父さんは、
10年間も麻薬で刑務所に入っていて、オオンはあまり同居した覚えがないそうです。
その時から、ずっとおばあさんに養われているのですが、おばあさんは、
刑務所から出てきたお父さんが、同居するのを許さなかったそうです。
それでオオンの両親はおばあさんの家を出ましたが、子どもたちは、
ずっとおばあさんが育ててきたので、おばあさんの元に残りました。
お父さんは今、バイクタクシーしているそうですが、あまり金にはならないようで、
両親は全く子どもを養っていないようです。

今日も僕たちが訪れると、村長さんが税金を集めに来ていました。
とは言っても、「取り立て」みたいのではなくて、村長にビールを振る舞って
宴会状態になっていたのですが。。。
そこに僕たちも加わりました。

オオンも薪のかまどで卵焼きを作ってくれました。
おばあさんとオオンとの会話を安井さんが拾うと、家に食料はこれしかなかったようです。

P5110295.jpg

ビールはおばあさんが店でツケで買ってきて、半分は僕が買いました。
それでオオンの家は税金を払って本当に一文無しになってしまいました。
(まだ滞納が19万キップ(1900円)あるそうですが。。。)

今日の晩御飯はどうするのだろうと、心配しているのですが、
当の本人たちは陽気に盛り上がっています。。。

P5110297.jpg

ある意味すごいけど、、、考えなしのその日暮らしだからこうなるともいえるし、
逆にこんな風だから逆境でも生きていける。。ともいえるなぁ。

そこに同じく学校を辞めたノイとトイ、ユイも通りがかって加わりました。

P5110300.jpg


ドンパレープには、このような子供たちがたくさんいます。


それで、話を戻しますが。
前回来た時に中学校に上がれずにいたオオンに、僕と安井さんは進級費用を出してあげました。
学年はひとつ下になってしまうけれど、また学校に行けると喜んでいました。
このような子供たちのために、奨学金の制度を作ろうということにもなっていました。
たった数千円の事なら多くの子供達を再び学校に行かせてあげられる。と思ったのです。

しかし、その後数か月してオオンがやはり学校をやめてしまったとの便りを、安井さんから受け取りました。
オオンは、毎日、おばあさんから5000キップ(50円)ほど渡されて、
朝ご飯も、昼ごはんもそこから食べている・・・ということでした。
今普通の店では、カオピアックという一番安い麺料理でも7000キップするので、全然足りません。
オオンの家には叔父家族も居候していて、でも食事は別々。
お金も助け合わない。家族関係も機能していないみたいです。
オオンは毎日一番安いインスタント麺を買ってきて、具の無いそれを食べています。

しばらくして、安井さんの家の近くのカラオケ屋で仕事をはじめました。
学校が終わって夕方5時くらいから夜中まで。
いかがわしい店ではないのですが、とにかく夜遅くなるので学校を続けられるか安井さんは心配していました。
安井さんは「学校は頑張るんだよ」と言うと、
「大丈夫!」と言っていたそうですが、案の定続かなくなったようです。
オオンの月給は、4000円ほど。

それからしばらくして、朝、店の裏で仕事しているのを見て、
「あんた、学校辞めたの?」と安井さんが聞くと、何も言わずうなずいたそうです。
目の下にはクマができていて、とても疲れた顔をしていました。

安井さんは将来の事を諭しましたが
「それでも、同じよ。もう学校から名前抜けてしまったし、
先生が意地悪だから、あの中学には行きたくないの。
今、私はお金が欲しいの。
おばあさんに迷惑かけたくないし、妹も来年中学だし、弟もいるし・・・・
それにバイクが欲しいしね。
私は、読み書きできればいいのよ。
将来なんて、考えないの。将来に夢なんてないのよ。
お父さんとお母さんを少し養ってあげられれば、それでいいの」
と言ったりしました。

オオンは、とにかく、お金がない・・・という状況から抜け出したかったのです。

P5110298.jpg

ここではオオンが特別なのではありません。

テンは、小5で辞めて2年目ですが、麺屋の皿洗いを朝6時からしています。
ノイも最近、中2で辞め、同じく皿洗いをはじめました。
プーの家も最近追い出されました。数キロ奥まったところに引っ越したそうです。
先日、プーのお兄さんが、麻薬所持で警察に捕まりました。
その現場を安井さんが家の窓から見ていたそうです。
小さな痩せこけたみすぼらしいお兄さんだったと。。。


(つづく)
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